<南野拓実選手・吉川コーチ対談>INTERVIEWクーバー特別対談

教え子とコーチが語るクーバーが教えてくれたこと

セレッソ大阪 南野拓実

関西地区フットボールパーク統括支配人兼
平野校スクールマスター
吉川啓太コーチ

関西・中国・四国エリアCブロックマネージャー兼
奈良橿原校・和歌山岩出校スクールマスター
丸野一博コーチ

プロフィール:南野拓実 みなみの たくみ

1995年生まれ。大阪府泉佐野市出身。セレッソ大阪所属。2007年、中学入学と同時にセレッソ大阪のアカデミーに入団し、U-15日本代表に 選出される。2010年にはAFC U-16選手権でベスト4まで勝ち進み、5得点を挙げて大会得点王に輝いた。2011年、FIFA U-17ワールドカップではU-17日本代表のエースとして活躍し、ベスト8へ進出。クラブでは2012年8月に高校生でJリーグデビューを飾り、 2013年シーズンからはトップチームに昇格した。同世代で最も将来を期待される存在として注目を集めている。

取材・文●坂本聡 写真●弓庭保夫

2013年、セレッソ大阪のトップチームへと昇格し、背番号13を背負う南野拓実選手。
この世代で最も将来を期待される逸材は、クーバー・コーチングの元スクール生でもある。今回は特別対談として、南野選手と、彼が小学生の頃に指導にあたった吉川啓太コーチに、当時の思い出を語っていただきました。

 

クーバーで学んだ技術が今も自分の武器に

◆=南野選手、●=吉川コーチ

――サッカーを始めたキッカケは?

南野拓実選手(以下、南野):よく覚えていないんです。3歳上の兄がいるのですが、物心がついた時から兄と一緒にボールを蹴っていましたから。気づいた時にはもうサッカーを始めていましたね。

――実際にチームに入って、本格的にサッカーを始めたのは?

◆南野:幼稚園の年中の時に、地元のサッカーチームに入りました。同級生と一緒に練習していました。

――その後、クーバーのスクールに通うようになったキッカケは?

◆南野:兄がクーバーに入っていたことがキッカケですね。小学校3年生の時です。

●吉川啓太コーチ(以下、●吉川):お兄さんの賢太が6年生だったんだよね。確か、賢太が住之江校の無料体験に参加していて、岸和田校が開校した時、拓実と一緒に来るようになったんです。賢太の代はうまい子がたくさんいましたね。

左:丸野コーチ  中央:南野選手  右:吉川コーチ

──当時の南野選手を覚えていますか?

●吉川:よく覚えていますよ。動きや姿勢に特徴があったので、印象に残っています。ドリブルが得意で、ボールを一人で持っていくことができる子でしたね。

――クーバーのトレーニングメニューで印象に残っていることは?

◆南野:当時、教えてもらったシザースなどのフェイントは、今の自分のプレースタイルの武器にもなっています。ドリブルにおける細かいボールタッチ も、クーバーで基本技術をしっかりと学び、トレーニングで積み上げたからこそ、今の自分につながっていると思いますね。クーバーに通って良かったと思いま す。

●吉川:私が拓実の練習を見ていたのは、彼が3、4年生の時でした。ですから、欠点を改善することよりも、良さを伸ばそうとしていましたね。特にド リブルに特長があったので、そこを意識して伸ばそうと思っていました。拓実は練習に取り組む姿勢がしっかりしていて、すごく意識が高かった。新しいテク ニックもどんどん吸収していましたし、どんなメニューも楽しく取り組んでいましたよ。

――クーバーの練習は楽しかったですか?

◆南野:月に一度、「ゲームデー」というものがあって、それが一番楽しかったです。教わったばかりの技術を、早くゲームで使いたいという気持ちがあ りました。勝ったチームが残り、負けたチームが交代するんです。勝てば長い時間ゲームができるので、「自分が点を取って勝ち、ずっとゲームをしよう」とい う気持ちでやっていたことをよく覚えていますね。僕の中では、「キックオフドリブルで試合を決める」ぐらいの気持ちだったんです。自分だけしかボールに触 れずに勝つような試合もあって、とてもうれしかったことを覚えています。

●吉川:1点取ったチームが勝ち残る形で、ずっと試合をやるんです。コーチチームとも試合をしていたっけ?

◆南野:していました。個人的には「コーチチームに絶対に勝ちたい」と思っていました。でも、やはりコーチはうまくて、なかなか勝てなかったですけど(笑)。

――勝ったことはありますか?

◆南野:一度だけあります。5,6年のとき所属していた貝塚校で丸野コーチが相手チームにいて、勝ったことを覚えています。うれしかったですね。

ドリブルに対しては誰にも負けないという気持ち

――今、南野選手といえばドリブルの印象が強いのですが、当時からドリブルに対するこだわりはあったのですか?

◆南野:そうですね。小学生の時から、ドリブルに対するこだわりがありました。自分で仕掛けてゴールまで持っていくということを武器に今までやってきたので、そこに対しては誰にも負けないという気持ちがありますし、これからも伸ばしていきたいと思っています。

●吉川:ドリブルが上手な子でも、中学校に行ってプレッシャーが強くなると、自分の持ち味を出せなくなることが多いんですね。拓実は上のレベルに いっても変わらずに仕掛けていける珍しい存在でした。ただ、ユースのレベルぐらいからは、仕掛けるだけじゃなく、「ボールをもらう側の動き」を意識し始め たなと思います。

◆南野:確かに、上のレベルに上がるにつれて求められることが多くなります。武器を増やすという意味ではドリブルだけじゃなくて、動き出しのパター ンも増やしてレベルアップしなくてはいけないと思っています。自分の中でも、もっと武器を増やしたいという気持ちは強いですね。

●吉川:彼が高校2、3年の時に、すごく動き出しがうまくなったと感じたんです。「これは意識しているな」と思いました。それとシュートの意識です ね。簡単にボールを渡さずに、積極的に自分で仕掛けたりするようになったけど、それは心境が変わったり、意識するようになったキッカケがあったのかな?

◆南野:ユース年代になって、FWでプレーするようになってからですね。プレーの幅が広がったと思います。チームのために守備をしたり、「ボールをもらった時にGKと1対1になる」というゴールパターンが増えたと思いますし、そういう意識でプレーしていました。

――吉川コーチは南野選手が小学生の時に指導をしていらしたわけですよね。その後も教え子のプレーを気にしていらっしゃったんですね。

●吉川:そうですね。セレッソは近いし、クーバー出身の子も多かったので、よく試合を見に行ったりしていました。本人も言っているように、プレーの幅が広がっていることも分かりましたし、見ていておもしろかったですよ。

今の自分があるのは家族やコーチのおかげ

――今日、久しぶりにコーチとお話をしてみて、どう感じますか?

◆南野:コーチもそうですし、サッカーを通じて友達や仲間が増えていくというのはうれしいことです。クーバーでは友達もたくさんできました。上の学年の人たちとプレーする機会も多かったので、うまい人から技を盗もうと思っていましたし、自分がサッカーをする上で本当に良い環境だったと思います。

●吉川:そうだね。クーバーのスクールでは、上の学年になると下の子をフォローする、下の子は上の学年を見て育つという良いメリットがあるんです。 基本的には競争をしながらやる練習が多いので、拓実みたいに負けず嫌いな子は余計に楽しかったかもしれないですね。プレースタイルは少し違いますが、お兄 さんもかなりうまかったんですよ。我々の指導だけでなく、技術の高い選手が身近にいた環境も、良い影響があったのではないかと思います。

◆南野:暇さえあれば公園に行って兄とボールを蹴っていました。そこで必死に食らいついたから、負けず嫌いな部分が育ったのかもしれません。

●吉川:お兄さんもセレッソ大阪のジュニアユースに行ったよね。拓実も同じように中学生でセレッソのジュニアユースに入ったわけだけど、お兄さんから経験談を聞いたりしたこともある?

◆南野:あります。僕はずっと兄の背中を追いかけてやっていたので、兄と同じ道を進んでいました。でも、「いつかは兄を追い越す」という気持ちはありました。

――では、ご両親のサポートについてはいかがでしたか?

◆南野:当時は毎日、車で送り迎えをしてもらっていました。その時は感謝の気持ちをあまり感じませんでしたが、今の自分があるのは家族やコーチのおかげです。これからも感謝の気持ちを忘れずにやっていきたいと思います。

――サッカーについて、ご両親から何か言われたりすることはありましたか?

◆南野:今でも父はいろいろとアドバイスをくれます。兄もサッカーをやっていて、一緒にボールを蹴ったりしていたので、試合後に「あのプレーはどうだった」とアドバイスをしてくれますし、一緒にサッカーを見たりもします。今でもそういう関係ですね。

――サッカー以外にも何か習い事をしていたことは?

◆南野:一時期、水泳をやっていました。本気ではなかったですが、やっていたことは覚えています。ただ、自分としては一番はずっとサッカーでしたね。

――クーバーに通っていた当時から「プロになりたい」と思っていたのでしょうか?

◆南野:それはずっと思っていました。今はもっと上を目指しています。いつでも高い目標を持ってやっていきたいと思っています。

●吉川:当時、クーバーのスクールの中でも、岸和田校や貝塚校はすごくレベルが高くて、意識が高い子が多かった印象があります。だから、拓実も自然とそう思うようになったのかもしれないね。

◆南野:そうですね。小学生ながら、意識が高かったのかなと思います。そういう友達がいたからこそ、今の自分があるのかもしれませんし、今でも高いところを目指して一緒にやっている仲間がいるので、刺激し合ってレベルアップしていければいいと思います。

――では最後に、今スクールに通っている後輩たちにメッセージやアドバイスを。

◆南野:常に高い目標、夢を持ってサッカーやってほしいと思います。それと同時に、周りでサポートしてくれている人への感謝の気持ちを忘れないでほしいですね。

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