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クーバーの岡田コーチが考える上手くなるためのサッカーノート活用法

2016.10.14.FRI

サッカー少年少女の皆様、サッカーノートを書いていますか?

現在、プロとして活躍しているサッカー選手も、幼少時代からサッカーノートを書いていると聞いたことがあります。

サッカーノートを書くメリットを、実際に活用しているスクール生の様子や変化を踏まえて、足立加平校スクールマスターの岡田コーチに聞いてみました。

okada 岡田 裕之コーチ(足立加平校スクールマスター)

クーバーのコーチとして、過去、ドリームランド校(閉校)、世田谷校、金沢太陽が丘校、小松校、台場校を担当し、現在は足立加平校スクールマスターとして日々、指導にあたる。ほかキャンプに参加する外国人コーチの通訳やイベント担当として150箇所以上で巡回指導を行ってきた。

足立加平校所属の選手の一部が、自主的にサッカーノートをコーチに提出してきます。選手が1か月間書いた内容を、翌月の初めにコーチに提出し、それをコーチが見て、選手に戻しています。

クーバーのコーチになって以来、色々なスクールで、たくさんの選手に指導をしてきました。スクールへ選手を送迎される保護者の皆様と会話をする中で、「スクールで何をやってきたかわからない」という声を聞くことがありました。特に小学校低学年の保護者様から多かったです。

サッカーノートをコーチに見せてね」と生徒に言い始めたのは、スクールで何をやってきたのか知りたい保護者の皆様の役に立てるのではないかと考え、200910月の足立加平校開校時から行っています。

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選手が家に帰って、スクールでトレーニングしたことを書き、記録させ、保護者に見てもらい「スクールでこんなトレーニングを行ってきたのだなあ」と感じてもらえるでしょうし、スクールの様子もわかるでしょう。

選手が書いたサッカーノートは、保護者に見てもらいたいのですが、コーチも見ることで、選手とのコミュニケーションツールになっています。選手とコーチの交換日記のようなイメージです。

これから選手の成長に役立った、サッカーノート活用事例を紹介していきます。これらの事例は、コーチだけでなく、保護者の皆様も実践できる内容となっています。参考になれば嬉しいです。

保護者やコーチが選手のメンタル状況を把握し、サポートできる

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「今日の自分のプレーは何点だったか?」自己採点をサッカーノートに書いてもらっています。その点数の付け方で、選手のメンタル状況を把握する一つの指標にすることがあるからです。

例えば、普段、極端に低い点数をつけない選手が、「1点」をつけてきたことがありました。確かにスクール中、消極的なプレーばかりで、なんとなくメンタルが落ち込んでいる様子が見られました。「どうしたのかな?」と本人と直接、話をしたり、保護者の方に、ご家庭や学校で「何かありましたか?」と伺ったりして、状況の詳細を把握するよう努めています。状況を把握した上で、プレー面のアドバイスをすべきか? 励ましの声をかけてあげるのが良いか? など、コーチとしてサポートできることを考え、実行しています。

サッカーノートをきっかけに、コーチと選手、保護者とのコミュニケーションがより深まり、選手を良い方向に導いてあげられることを理想としています。そこがサッカーノートを行った狙いの一つでもあります。

保護者の皆様もサッカーノートを見てあげてください。心の状況を把握でき、適切なサポートができると思います。

成長したい気持ちの変化や、上手くなりたいスイッチを見逃さない

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次は、大きい体を生かしたプレーで、相手を突破するのが得意だった選手の事例をご紹介します。私がコーチとして見ていて、ある局面では、体の大きさを生かしたプレーが通用せず、伸び悩んでいるのかな? と思われた時期がありました。同時期のサッカーノートには「どうしたら、もっと上手く相手をかわせるようになりますか?」など、コーチへの質問で埋め尽くされている日があった程です。

本人のノートを見たとき、「伸び悩み」ではなく、自分の心の中で上手くなりたいスイッチが入り、体の大きさを生かしたプレーに加え、色々なテクニックを身に着け、プレーの幅を広げたいという気持ちの表れと感じました。スイッチが入った選手にはスクール中や、サッカーノートを通してアドバイスをしてあげると、貪欲に吸収していきます。しばらくしたら、色々なテクニックが身についてきている様子が見られるようになりました。

一番は、本人と直接コミュニケーションをとり、アドバイスしてあげるのがよいのですが、選手によっては、なかなか言い出せない、きっかけがつかめないこともあるでしょう。その場合はサッカーノートが選手とコーチのコミュニケーションに一役買ってくれます。

それまでは、寡黙にプレーするタイプでしたが、この時期からコーチに積極的に話しかけるようになり、気持ちの変化を感じさせられることがありました。実際、プレーも上達してきていましたし、何より、プレー中、笑顔が増えてきています。サッカーノートを活用し、自らを成長させた事例と言えるでしょう。

一言付け加えておきますが、サッカーノートコーチや保護者に絶対、見せなければならないものでもありません。人に見てもらうことを考え、本音が書きづらいと思う選手もいると思いますから。

自宅でもう一度振り返り、文字化すると知識やプレーが定着する

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サッカーノートを書くには、トレーニングからの帰宅後、もう一回、スクールでのプレーや学んだことを振り返る必要があります。この時点で、頭の中でトレーニングを2回行ったことになります。更に書いて、文字化することで、自分の頭の中が整理されるので、学んだこと、つまりサッカーの知識が定着しやすくなるのではないでしょうか? あくまで一人のサッカーコーチとしての見解ですが、サッカーノートを書くメリットはここにあると思います。

もう一人の選手の例を紹介します。スクールに通い始めた当初、その選手はボールコントロールのトレーニングで、自分のイメージ通りにプレーできていない様子でした。一方でサッカーノートには、習ったことをひたむきに書き綴っていました。しばらくの間、様子を見ていましたが、スクール中は、単調なテクニックのトレーニングにも、真面目に取り組んでいました。書くことで、意識や知識が定着していったのでしょうか。ある時期を境に、本人の意図通りと思われる、良いプレーが少しずつ見られ始め、上達していきました。

足立加平校では、その月の1週目と2週目に教えたテクニックの復習トレーニングを3週目に行うことがありますが、格段に上手くなっているのです。本人に聞くと、サッカーノートに「書いたテクニックの行い方やポイントを意識してプレーしている」と言っていました。

個人的な見解ですが、地道に書くこと、つまり文字化することでテクニックを体にしみこませ、定着をさせるのだと思います。突然、上手くなるというよりは、地道に取り組むことで少しずつ向上が見られるように感じます。

このタイプの選手は、プレーの調子が良い日や良くない日など波がありません。目標をサッカーノートに書くことで、何を行うべきかがはっきりしていて精神的にブレないのでしょう。

目標を達成するプロセスを考え、取り組める選手を目指してほしい

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足立加平校では、毎年、年初に将来の目標と、その年の目標を選手たちに書いてもらっています。これが長期、中期の目標になります。サッカーノートには、当月の目標を書かせています。短期的な目標ですね。目標の設定と、その目標を達成する方法は何か? どのようなスケジュールで進めていくか? など、選手たちに考えさせるためです。

皆、プロサッカー選手になりたいという長期の目標は持っていますが、到達するために達成しなければいけない目の前の短期目標や、年間の中期の目標を書いて、取り組んでいる選手は、着実に成長していく印象があります。

まとめ

サッカーノート活用事例はいかがだったでしょうか? 書くことのメリットをしっかりと理解し、取り組めば、成長のための良いツールになると考えています。

一方、サッカーノートは、強制的にやらせるものではありません。書いていないからサッカー自体も「やる気がない」と解釈をしないでほしいです。保護者の皆様に理解していただきたい部分です。

文字を書くのが苦手という選手もいると思います。プレーや知識を定着させるには、文字にするだけでなく、絵で書いてみるのもよいでしょう。文字だけでなく、良いプレーや、行うべきでないプレーを絵や図で書いたり、○や×を付けたり、サイドで使うのが効果的なテクニックを習った日は、サッカーコートの図中に使用イメージを書いたりしてみてください。

幼児の皆様は、全員が必ずしも、文字が上手く書ける訳ではありません。その場合、時間があったら、保護者の方が選手からスクール中、習ったことを聞いて、書いてあげてもよいでしょう。親子の会話が自然と生まれます。サッカーノートが親子のコミュニケーションツールになりますね。

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ベネッセ「サッカーノート」書きやすいポイント4つ

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岡田コーチが書きやすいと思った4つのポイントをご紹介していきます。

1.文字だけでなく、絵もかけて視覚的に記録が残せる

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サッカーコートがあるから文字だけでなく、絵もかけて、視覚的に記録が残せるのがよいと思います。

2.「良かったところ」、「悪かったところ」を箇条書きできる

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自らのプレーを振り返ったときに、文章のみだと、曖昧になりがちですが、「良い/悪い」を書くと、次の課題や目標を立てやすくなると思います。

3.今日のプレーを振り返り次の目標を立てられる

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今日のプレーを振り返り、良かったところ悪かったところを参照し、次の目標を書く欄があります。その日の目標を書き、達成具合で、次の目標を立てる形式です。日々、積み重ねていく感じで、サッカーノートに取り組めます。継続性があり、良いですね。
コーチとしては、選手が、その日のプレーをどう評価し、次の目標をどのように立てるか、見てみたいです。

4.体調や天気を書く欄がある!

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体調や天気を書く欄があるのは、ユニークですね。

サッカー少年少女の皆様が、ベネッセ「サッカーノート」を、使って成長してサッカー選手として、人間として成長していくことを願っています。コーチとしても、そのサポートをさせていただければ嬉しいです。

 

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